新しく始まった新コーナー、中曽根陽子の探究チャンネル。
教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビュー。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための、探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、いろいろ伺います。
初回7/3(土)のゲストは蓑手章吾さんと五木田洋平さん(元小学校教諭 2022年4月開校 探究型マイクロスクール ヒロック初等部 創設メンバー)でした。その一部をリポートします。
今までは学力を上げることに重きを置かれていたが、それがだんだん、幸せにつながらなくなってきた。何か足りないし、学習したことが世の中とつながっていないことに気づき始めた。子ども達に生きていく中での選択肢を増やしてあげたいのに、学力をあげて点数を伸ばしても大学へ入る選択肢しか広がらない。
探究は、きっかけを見つけ、考え、様々なことを覚え、その中で失敗、成功を繰り返すことで力がついていく。
ひとりひとりスタートも違えばゴールも違うので、人数や学習時間に制限がある公立小学校では、教師側がコントロールすることになることが多くなかなか難しい。
大人は、子どもが最短距離でゴールに行けるように誘導してしまいがち。それが教科教育。
そうではなく、探究しながら遠回りして得られるもの、その過程で獲得していくものがそもそもちがう。ということでした。(なるほど!)
「子どもが家庭でできる探究ってありますか?」という質問に対して、お二人とも「料理」を挙げてくださいました。
自分がしたことに対して直にリアクションが返ってくるし、人に食べてもらったらそこからもリアクションがある。社会、理科、算数すべての要素がある。見ていると親として手を出したくなるがそれは子どもの探究を奪ってしまうことだから我慢!ともおっしゃっていました。
「子どもがゲームやYouTubeばかりやってるんですけれど・・・」という保護者の方も多いと思います。ゲーム問題に対しては、ゲームだからはまっていると考えるのは違っていて、一緒にやってみて、子どもがゲームのどんなところが好きなのかどこにはまっているのか親が探究してみる。同じ要素を持った違うもの(ずらす)を勧めてみるとその子にとって、よりはまっていけるものが見つかるかもしれない。ちなみにお二人ともゲームに夢中になった時期はあるそうです。
その他話題になったこと
・やりたいことが見つからないという子は、この中から選びなさいと言われていて、その中にやりたいことがないのかも。
・子どもの頃にはまったことがストレートに職業になるとは限らないが、必ずその人の強みになる
・花が咲くまで時間がかかる。親の役割は耕して待つ。
・今の子供は忙しい。余白無し。余白は自分のことを振り返るチャンス
・やりたいことをやり続けると洗練されていく。誰かのためになっていく。
・「そんなことやっていても将来困るよ」と言われても困るのは今の社会でのこと。子ども達が作っていく社会は未来。今の社会にフィットさせる必要はない。
お二人が来年開校する新しいスクール、ヒロック初等部についてのお話もありました。詳しくはこちらをご覧ください。
中曽根が『成功する子はやりたいことを見つけている子どもの探究力の育て方』の中で伝えていることとも共通点があり、
お二人の子どもの側に立った教育・子育て観に深い愛!を感じました。
見逃してしまった方はこちらからご覧いただけます。
次回は、7月9日(金)20:00〜 ゲストは、ラーンネットグローバルスクール代表 神戸情報大学院学長 炭谷俊樹さんです。日本で一番古い探究型オルタナティブスクールを運営されていて、探究型教育のレジェンドのような方です。是非ご覧ください。
ご視聴はこちらから。
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