マザークエストでは、中曽根陽子の新刊『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの探究力の育て方』の出版記念として、「探究力を育む家庭が大切にしていること」をお聞きするトークイベントを開催しています。
第3回は、2021年8月6日に米山維斗さん親子に中曽根陽子がインタビューしました。
米山維斗さんについては、中曽根のこちらの記事をお読みください。
米山家の子育て 大事にしていたこと
幼稚園の頃に宇宙に興味を持ち、そこから派生して化石や鉱物、化学に興味を持つようになったという維斗さん。お母様のななさんは、維斗さんが興味を持つことを一緒になって楽しんだそうです。維斗さんが話してくれることを聞き、次へつながる相づちや質問をするよう心がけていたそうです。
また、維斗さんは本屋さんへ行くと、児童書ではなく専門書コーナーへ行き欲しい本を選んでいたのだとか。お母様は「それはまだ難しいよ」などと否定することは言わず、好きな本を買ってあげたそうで、維斗さんは「もっと知りたい」といろいろと興味が広がっていったそうです。やはりお母様が維斗さんをよく観察し、興味を広げる関わりをされていたのですね。
ケミストリークエストを考案するまで
維斗さんが3年生の頃、子どもたちの間ではポケモンなどのカードゲームが人気だったのですが、学校に持ち込みが禁止されていたため、折り紙で自作のカードゲームを作るのが流行っていたのです。「友達が作るのはバトルゲームが多かったので、戦わないで相手を仲間に入れるゲームを作ろうと思った」という維斗さん。それがケミストリークエスト誕生のきっかけだったのです。どう得点につなげるかを考えて化学結合と結びつけることを思いついたそうで、ここでも自分のやりたいことと好きなことを活かしていたのですね! このゲームは、クラスのお友達にも楽しんでもらえたそうです。
その後「化学に詳しい人に見てもらったら」というご両親の助言を受けて、維斗さんは化学部の中高生に遊んでもらいアドバイスをもらってさらに改良しました。この時もご両親から「次につなげる提案」があったのです。
国際科学フェスティバルに出展して好評だったことから、もっと広めたいと商品化することを決め、6年生の時にお父様と一緒に起業し、ケミストリークエストを発売しました。
やりたいことの見つけ方
マザークエストスタッフのぶちゃんの中3の息子さんから「やりたいことをどうやって次々に見つけたのか」をお聞きしました。維斗さんは会話中や食事中でも疑問に思うことがあるとすぐに調べるのだそうで、「疑問を持っていることや興味があることを調べてみること」をおすすめしてくれました。例えば、オリンピックで見たことのない国旗が出てきたら調べてみる。自分が気になる小さな興味をきっかけにするとよいようです。
「中高でやっておいた方がいいことは?」という質問に対しては、「行きたい大学に興味を持って下調べをしておくとよい」との回答をいただきました。自分の興味のあること、やりたいことを学べる大学はどこなのか、を受験が迫ってくる前に調べておけるといい、という実感のこもったアドバイスでした。
3回に渡って親子インタビューを行いましたが、皆さんのお話をお聞きして、「我が子がどんな大人になって欲しいか」や「自分がどんな親でありたいか」をしっかり持っていらっしゃるのだなと改めて感じました。私も子育ての中で真似してみようと思うことがいろいろありました。
いろいろとお話を聞かせてくれた小助川親子、飯島親子、米山親子の皆様、本当にありがとうございました!
ご興味のある方はぜひ本をご購入の上、下記よりお申し込みくださいね。これからご購入くださった方にも全3回のインタビューをアーカイブでご覧いただけます。
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