教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビューする探究チャンネル。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、ゲストをお迎えしていろいろ伺います。
今回は、とんがった学生(出る杭)の発掘と成長支援、縁作りを行うDeruQui発起人の中川郁夫さんをゲストにお迎えした2021年11月27日の第9回のお話をリポートします。
多様なお顔を持つ中川さん
中川さんは、ビジネス、学術研究、社会活動と幅広くご活躍されていますが、最近は「わくわくするDX(Digital Transformation)を面白おかしく語るDX漫談師」を自称しておられ年に数十回の講演もされているそうです。
DeruQuiとは?
時代が急速に変化する中で、「生産の効率」から「価値の創造」へと社会の価値観が変わってきています。DeruQuiでは、「価値創造」の仕組みを作る取り組みをしているそうです。そして、働き方も「従事」から「共創」へと変わっていく、これからは1人1人の個性が生きる、1人1人の思いが大事になる、と中川さんはおっしゃいます。
そこで、この価値創造の時代に向けて、枠に収まらない人(出る杭)をが活躍する社会を作りたいという思いからDeruQuiを始めようと思ったそうです。2020年からオンラインで開催している起想ゼミでは、結果を重視するのではなく、考え方や視点、個性や価値観を大事にしているそうです。
この他にも、Z世代と言われる若者達の特徴や、デジタルがもたらす変化などについてもお話しくださいました。
DeruQuiを始めたきっかけは?
企業に勤めていた頃も会社から言われた仕事をするというより、自分がやりたい仕事を取ってきて自由に仕事をしていたという中川さん。これでは企業にいる意味がないと「辞めます」と社長に伝えたところ、「お前みたいなやつが100人いたら会社は潰れる、でも1人もいないと会社は変われないんだ」と言われたそうです。それで、異端児だった自分も存在意義があるのなら、10人に1人でいいからとんがった人材が活躍できる社会を創りたいと思ったのだそうです。
また、『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの探究力の育て方』にも大変共感してくださっていました。特に、学生が多様な大人に接していろいろな価値観やいろいろな視点に触れたり、子どものいいところを見たりすることで、自己肯定感が高まるとおっしゃっていました。
子ども達に伝えたいこと
「親や先生の言うことは聞かなくていい」「大人の考えが正しいと思わなくていい」というお言葉をいただきました。子ども達にとっては心強い言葉ではないでしょうか。
子育て中の方に伝えたいこと
子育て中の方へのメッセージをお聞きすると、「親である私たちの価値観は30年前の価値観、それを理解した上で子どもと接してください」と中川さんはおっしゃっていました。ドキっとする言葉ですが、心に置いておきたいと思います。
印象に残ったこと
社会の変化や働き方の説明がとてもわかりやすく、これだけでも視聴する価値があります!そして、やはり自分で考えて自分で行動することの大事さ、人と違うことが価値があるというメッセージが心に響きました。30年前の価値観を押しつけないよう、今日から意識していきたいです。
アーカイブと次回のご案内
中川郁夫さんのインタビューはこちらからご覧いただけます。
次回VOL.10は、12月3日(金)20時から、北欧ツアー専門家でEco Conscious Japan代表の戸沼如恵さんをゲストにお迎えします。
VOL.11は、12月23日(木)20時から、元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんをゲストにお迎えします。
お楽しみに♪
ご視聴はこちらから。YouTubeマザクエチャンネル
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