2022/02/19

『成功する子はやりたいことを見つけている』読書会第5回、開催しました

　マザークエスト代表　中曽根陽子の新著『成功する子はやりたいことを見つけている』を購入してくださった皆さんと本についてお話しする機会を作りたいなと思い、2021年10月より著者の中曽根陽子も参加して読書会を開催しています。第5回は5章を対象に2022年2月17日に開催しました。

お子さんにいいところを伝えてみましたか？

　前回の最後に、お子さんのいいところをお聞きして、それをお子さんに伝えてくださいね、とお話ししました。皆さんにお子さんに伝えた後の様子をお聞きしてみました。

本人に伝えたら、表情が明るくなって自信に満ちた顔になりましたた。自分のやってることを親が認めてくれた満足感が顔や態度に表れている気がします。

夫が息子にいいところを伝えたら、得意げに友達や先生にも伝えていました。嬉しかったのでしょうね。言う方も慣れなので、言えば言うほど自然に出てくるようになるし、言うと得だなと思いました。

少し自信がなさそうな娘は「ホントに？」と聞いてきました。

「イヤと言えるのはいいよね」と伝えると、「そうなんだよー」と嬉しそうにしていました。

素直に喜ばなかった娘ですが、照れ隠しなのかもしれません。でも、心のどこかに嬉しい気持ちがたまっていくといいなと思います。

習い事を頑張っている孫に「頑張ってるね、すごいね」と言ったら、「なんでそんなこと言うの？」と言われました。本人は楽しいからやっているというだけで、すごいねという評価がピンときていないよう。

　参加された全員の方が、お子さんそれぞれに伝えてくださったことがとても嬉しかったです♪言う方も受け取る方も慣れが必要なのかもしれません。小さないいところやできるようになったことを自然に伝えられるように、そして、その言葉を素直に受け取れるように、引き続き練習してみてくださいね。

5章で心に響いたことは？

　次に、5章「自分で考え、動ける子になる「コントロールしない育て方」」を読んで、心に響いたことをお聞きしました。

小さい頃から非認知能力を育てると大人になっても影響すると聞いて、非認知能力が大事(p.161)、ということを改めて感じた。また、幼児教室に来るお母さん方も「早く」と言うことが多いが、どんな言葉で言い換えたらいいのかをみんなで考えてみたい。

私自身「早く」と言われるとストレスを感じるので、脳が思考停止するというのも納得できる。ただ「早く」というのではなく、「遅れちゃうから早く靴履いて、お願い」という感じでお願いをするようにすると、ママが困ってるから助けてあげようと思ってくれるよう。

「課題解決力の高い子は、家で何をしていたか」(p.183)に書かれていたコミュニケーションスキルを身につけて欲しいと感じた。

「第3の場所を親子で持つこと」(p.192)。子どもが思春期になった時、安心して相談できる場所があって欲しいと思う。

「コントロールしない」(p.161)は、自分の中の大きなテーマ。自分が親にコントロールされて辛かった思いがある。親の言う通りにさせることは選択肢を奪うことで、考える力を奪っていると感じるので、こちらの思いや理由をきちんと伝えた上で、子どもが選べるようにしていきたい。

　これ以外にも、「時間を気にして行動して欲しいのに、娘が時計を見ないんです」という1人の方がお話しされた悩みに、皆さんがアドバイスをくださる場面もありました。

全5回を通じての感想

　5回に渡り開催してきた読書会も今回が最終回となりました。最後に5回を通じての感想をお聞きしました。

同じ本を読んでもそれぞれの解釈があり、感想がある。私自身も読むタイミングで感じることが違うので、これからもバイブルのように時々読み返してみたい。安心安全な場で心のよりどころになった。

この本に書いてあることを実践してみて、考え方が変わってきた。救われた感じがする。みんなの話を聞いて励みになった。

本の最後に「これからは「好きなことを仕事にしていく」が当たり前の世の中になっていく」(p.202)とあるが、本当にそうだと思う。探究学者の宝槻さんも「｢滅私奉公ではなく、活私開公（かっしかいこう）だ｣とおっしゃっていて、好きなことを仕事にして、その仕事で他の人もハッピーにできたらいい。

日常の中でうまくいかないことがあっても、視点を変えるといい面に気づく。休校になっても、本に出てきた子のように好きなことを一日中できると捉えるとすごくいい機会に思える。

Kさんの表情が初回から回を重ねる毎に明るくなってきたのがとても印象的で嬉しかったです。

子どもが大きくなっても子育ては続いていく。自分の失敗も含めて、子育て中のママ達に伝えていきたい。