教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビューする探究チャンネル。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、ゲストをお迎えしていろいろ伺います。
今回は、株式会社 瞬読 代表の山中恵美子さんをゲストにお迎えした2022年5月20日のVOL.15のお話をリポートします。
そもそも瞬読ってなに?
山中さんは、14年前に塾を始め、この学習塾で「瞬読」が生まれました。瞬読は、速読とは違います。速読は「眼筋を使って速く読む」というスタイルで「誰でもある程度、読書が速くなる可能性はあるが、劇的に早くなることはないだろう」と山中さんは考えたそうです。そんな時、山中さんはすごく速いスピードで本を読むお子さんと出会います。そこから、誰もが速く本を読むことができるようなシステムを構築し、瞬読が生まれました。これからの世の中で必要とされる力は、自分で考えたり、判断する力。その為に必要なのは知識。「知識を増やすために何が出来るだろう」と考えていた山中さんは、瞬読にたどり着きました。
瞬読を身に付けると?
速く読めるようになると、性格まで変わる子がたくさん増えてきました。
情報をたくさん収集することができると、知らなかった世界や見たことがなかった世界に広がりができて、やりたいことが見つけられる子どもが増えてきました。世の中を知れば知るほど、広い選択ができるようになります。「子ども達の人生が広がっていく様子を感じる」と山中さんは熱くお話くださいました。
我が子を通わせるならこんな塾
山中さんのお子さんが塾に通いたくなった時、理想の塾がなかったそうです。「それなら、自分で作りましょう」というわけで、山中さんは塾を作りました。キャッチコピーは「子どもを通わせるならこんな塾」。「人間として大事な事を教えてくれる場所」「勉強よりもその子がやりたいことを伸ばしてあげられる場所」という塾を目指し、母親目線で「こんなカリキュラムがあったらよいなぁ」という思いを込めた塾が出来上がります。1年間で生徒数が100名を超えました。
瞬読とは
山中さんの塾では子ども達に瞬読を教え始めます。すると、その様子を見た保護者も受講するようになりました。瞬読は、90日取り組めば、5倍10倍の速さで読めるようになるプログラムです。
最近は、「どんな世の中になっても、自分の頭で考えて、判断し、選び、新しいアイデアを出すことが出来る人」を子ども達に期待するだけではなく、保護者自身もその状態を目指す人が増えてきました。「新しいことを学んだり、新しい事にチャレンジするために瞬読というスキルが欲しい」と学び始めるそうです。
「子どもに本を読ませるためには、まず親が本を読みましょう。親が本を読む姿勢をみせることが大切」という山中さんのお言葉が印象に残っています。
『成功する子はやりたいことを見つけている』の感想をお聞きしました
「全部、共感ポイントです」と山中さんからご感想をいただきました。
子どもに「こうなってほしい、勉強してほしい」と考えるでだけではなく、「何のために勉強するのか」の「何のため」を見つけてあげるのが一番大切で、きっかけを与えるのが親の仕事。子どもは自分の好きを見つけると、勝手に動き出します。だからこそ、親が学んで、子どもの環境を整えることが大切。親が広い視野をもっていないと、子どもは親の枠の中で窮屈に身を縮め、やりたいことが見つかりません。
山中さんからのメッセージ
子どもの可能性を伸ばすのも、枠に閉じ込めるのも、全て、一番身近にいる親が大きな影響を与えます。親がどれだけ大きな枠組みで物事を考えられるか、子どもにプラスの声掛けができるかで、子どもの人生は決まります。まず、親が学ぶこと、視野を広げる事が大切。
中曽根陽子からのメッセージ
山中さんのお話を伺うだけで元気を頂けるし、「前へ」という力、そして、見ている先がとても素敵です。私の本にも「共感できる」とお話いただき、とても嬉しかったです。
次回VOL.16は、2022年6月10日(金)20:00からスポーツドクターの辻秀一さんをお迎えして「子どもも大人も”ごきげん”だと自分らしく輝ける」をテーマにお話を伺います。お楽しみに♪
ご視聴はこちらから。YouTubeマザクエチャンネル
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