教育ジャーナリストでポジティブ心理学コンサルタントの中曽根陽子は、幸せな受験を目指すオンラインサロン エン活部<チーム受験>を主催しています。オンラインサロンでは毎月、受験に関わる様々なテーマを中曽根陽子がお話します。6月のテーマは「塾の先生に聞く 夏休みの過ごし方」でした。
今回は、横浜の中学受験専門塾啓進塾の濱田 幸治先生をゲストにお迎えしました。マザークエスト代表の中曽根陽子も子どもの中学受験で、濱田先生のお世話になりました。濱田先生は、学生時代から数えて塾講師歴30年、これまでに担当した生徒は○〇〇○名に上る。新しい塾の立ち上げにも関わり、算数テキストの執筆も経験。現在、中学受験専門塾啓進塾 日吉校で、算数女子クラスを担当。一人ひとりに寄り添った受験指導に定評があり、難関校を目指すだけでなく、それぞれの望を叶えて合格に導いてこられました。
そして、エン活部参加者の中に、ご自身が啓進塾に通い、中学受験を経験した方がいらっしゃいました。保護者、生徒、先生の3者の視点で塾生活に感じる事をシェアしつつ、話が進みました。
まず、濱田先生から、学年ごとに、詳しく夏休みの過ごし方を伺いました。
4年生以下・5年生・6年生とそれぞれ夏休みのポイントに違いがあり、自分の子どもの学年だけではなく、他の学年の状況を知る事は、とても参考になりました。4年生以下は、コロナ禍での学習の影響について今一度、振り返るお話でした。そして、5,6年生では思考力をつけるために、公式の丸暗記ではなく「まわりくどいようだけど、中身をちゃんと考える算数」についてのお話もありました。その場で紙にかいてわかりやすく説明してくださり、「なるほど~」と腹落ちしました。丸暗記にはない「自分のものになった感」がありました。
ご参加の方からこのような感想がありました。
今日は先生のお人柄がよくわかり、先生と出会える子供たちは幸せだなあと思いました。対話しながら進む授業、素敵ですね。考えて解く、息子がそうなっていったらかっこいいなあと希望を捨てずにできることを一緒にしたいなと思います。
質問にもお答えいただきました。
- 考える力を育てる親の関わり方について
- 学習が楽しいと子どもが思うための親ができること
考える力を育てるために濱田先生は「今日ならったことを家の人に説明する」ことを宿題にされるそうです。「わからないことを無理やり憶えてこなす」ことが勉強にならないように、親子で考える時間を持つことが大切だとお考えです。塾でインプットしたことを家でアウトプットすることが理想です。「宿題やったの?」ではなく、「今日はどんなことをやったの?」という親からの問いかけがとても有効だそうです。
そして、学ぶことが楽しいと思うために、「一緒に分かっていく人がいる」という体験で子ども達の学びが楽しくなると感じられているそうです。親子で全教科は難しいので、1科目あれば良いそうです。例えば、国語は一緒に問題文を読んで考える事ができます。そして、一緒に学ぶ時、先生が大切になさっているスタンスが「子どもの現状をマイナスではなく、プラスの位置にいると考え、そこから、同じ方向をみて一緒に頑張る。同じ学習者として、同じテーブルの上に乗り、上から目線でものをいわないこと」です。算数であれば、問題の中にある条件を上手くとらえて、解くということに子どもも大人もなく対等です。「教えてあげようではなく、一緒に考えよう。」というスタンスを大切にしているそうです。
夏休みの過ごし方だけではなく、学ぶ姿勢にも広がるお話で、子どもを持つ親には必見の回だと思いました。来月のオンラインサロンまでは、アーカイブで講義録画を視聴できますので、ご興味のある方は、ぜひ、ご入会ください。
マザークエストオンラインサロンでは、毎月テーマを設けて進行していきます。ここでしか聞けないとっておきの話も!!!
ご一緒に幸せな受験に取り組みたい方のご参加をお待ちしています。
次回は7月22日(金)20時半~です。テーマは「幸せな受験のための親の関わり方1」です。 受験を通して、親の関わり方を色々と考える時ではないでしょうか?これを機会にぜひ、中曽根陽子と考えてみましょう。
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